通常のイオンデポジットは、水が乾いた跡に輪郭として残る場合が多いのですが、写真の車両には輪郭というよりも鱗が折り重なり蓄積したような状態になっています。
通常ではここまでの状態になる事は少なく、ましてシルバーという塗装色にも関わらずここまでの状態になるという事は、洗車後の拭き上げを行っていない等の極端な状況に置かれた車両かも知れません。
このイオンデポジットがひどく蓄積した状態の車両で「スポットリムーバー」の除去効果の実験を行っています。

映りこんだ蛍光灯がぼんやりとしか見えない状態にイオンデポジットが蓄積しています。
また、イオンデポジットの残留物がカルシウム等のみではなく、鉄分も含まれているのか若干茶色の固着物になっています。

折り重なった部分のイオンデポジットの除去テストを行います。
まず、除去した箇所と元々の状態の箇所とをはっきりと見るためマスキングテープで除去する場所を区切ります。

マスキングで区切られた内側にスポットリムーバーを塗布して行きます。
使用液剤：スポットリムーバー

スポットリムーバーをマスキングテープで区切られた内側に馴染ませ、乾いてしまわない程度時間を置きます。
使用液剤：スポットリムーバー

スポットリムーバーを馴染ませて十分時間を置いたら液剤を拭き上げ、もしくは洗い流します。
マスキングテープ内のイオンデポジットが除去出来ているのがはっきり分かります。

液剤をしっかり馴染ませるだけで、スポットリムーバーの液剤の持つ分解力でイオンデポジットが分解され、表面に浮いていた茶色いイオンデポジットを擦らずに除去が出来ます。

使用液剤：スポットリムーバー

マスキングテープを剥がすと貼っていた箇所がくっきりと分かります。
また、蛍光灯の映り込みも本来の状態に戻りました。

赤いラインで分かりやすく表しました。
蛍光灯の映り込みを見ても、マスキングテープで区切っていた箇所だけスッポリイオンデポジットが抜けているのが分かります。

※ こちらの動画は無音です。