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最近のカーコーティング事情 vol.03

時代の流れとともに変化してきたコーティング/WAX~ポリマー~ガラスコーティングの時代へ…

完全硬化するものが本物

見極め方

非常に多種多様のコーティング剤が世に出回っており、見極めるのも大変です。
本当の意味で長期間持続するものの簡単な見極め方は、まず、「コーティング剤が硬化するか」にあります。塗装の表面で硬化するコーティング被膜ができるということは、一旦硬化してしまうと洗剤で流れ落ちたり、雨で流れ落ちたり、自然に蒸発したりしないという事になります。
本当の被膜ができるコーティング剤は、液剤を固めるとそのままの形で硬化してしまい、目で見ることのできる結晶になります。

硬化するものの中でも

まず、完全に固まってしまう被膜でコーティングする事がなにより先決で、その次には硬化したものの成分が重要になってきます。
たとえ硬化したとしても、すぐに劣化してしまうようなコーティング被膜になってしまっていては、あまり持続期間も見込めません。明らかに石油系溶剤でできコーティングに比べると、雲泥の差が出ますが、時間が経つごとに変色したり、劣化するようではあまり長期間のコーティング効果は望めません。

劣化しない物質で

そこで重要になってくるのが、劣化しない物質で塗装の表面をコーティングで固めてしまう、という事です。
そのために、ガラスのような酸化や劣化の起こらない物質でかためてしまおう、という発想が生まれます。そもそもそれが、ガラスコーティングの最初の発想なのです。
本物のガラスコーティングは液体ガラスを使用しており、それがそのまま硬化して塗装を守っています。

実際、ガラスコーティングの耐久性は?

解釈の違い

では実際、硬化してしまうガラスコーティングはどのくらいの耐久性があるのでしょう?
各メーカーさんによって表示の仕方は違いますが、1年とか3年とか5年とか、中には半永久とまで表示しているものも見ることがあります。
これは、実際の検証を基に表示していたり、机上の理論で表示していたり、そのメーカーさんによって解釈の違いによりバラバラです。
ただ、実際に磨耗してしまうまではその効果は持続し、コーティング表面のクリーニング等のメンテナンスはあっても、定期メンテナンスのような効果を持続させるような塗り替え等のメンテナンスは必要としません。

理論上、ではあまり意味がないのでは?

通常、ガラスのような変化しない物質で塗装面に被膜を作った場合、理論上で言うと「半永久」と言え ます。しかし、車は走行するものです。雨に打たれて汚れれば洗車も行い摩耗は起こります。
理論上の「半永久」は何にもしない場合の机上の理論です。紫外線や赤外線もダメ、もちろん雨や水、風にも当てない、唯一あたるのは空気くらいの環境での空論と言えるかもしれません。
(もし石油系溶剤ならば空気でも酸素で酸化してしまいますが…)

現実的な持続は?

最終的な持続期間は変わる

実際に磨耗するまでは効果があるのですから、車を管理しているユーザーさんの保管環境や洗車の状況によって、最終的な持続期間は個々に変わります。
また、管理するユーザーさんによる感覚の違いもあります。少し汚れが取り難くなってきたから効果がなくなってきたなぁ、と思う方がいれば、全く汚れが取れなくなってしまってからそう思う方もおられます。はたまた、ツヤなのでしょうか?鉄粉等の表面のザラつきなのでしょうか?
ツヤは表面に洗車キズが蓄積してくれば徐々になくなってくるものですし、鉄粉の多い地域だとすぐに付いてしまいます。

保障は意味あるの??

これだけ車を管理しているユーザーさんによって個人差が出てしまうのですから、メーカー側から持続期間を提示したりするのは、独自の基準での解釈であったりの目安であってもあまり意味がないのかもしれません。
また、保障をつけているコーティングもたまに見ることがありますが、これだけ個人差があるのに何を基準に何を保障しているのだろうか?と思ってしまうこともあります。

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