トップ > プロが教えるカーケア道場 > 店長カーコラム > カーケアプロの方程式!

カーケアプロの方程式!

孫子の兵法より学ぶ

彼れを知り己れを知れば、百戦殆うからず

孫子の兵法には「彼れを知り己れを知れば、百戦殆うからず」とあります。
大まかに言うと、敵を知り抜き、自分の力を的確に把握すれば百回戦っても負けはしない、という意味を持っています。
短いフレーズですが、実にどの時代の何にでも通ずる的確な言葉だと思います。
これは日常生活やビジネスにも通じ、また、カーケアにも同じく通ずるものがあります。

まず1番に大切なのは「敵を知る」事です。

ボディが受けているそのダメージは、いつ、どこで、どうしている時に、どうなったかを知る必要があります。 それを知る事で初めて、ダメージの効果的な修正・その後の対策まで練る事が出来ます。
でも、いつどうなったかが分からず、気付かないうちにダメージが蓄積している場合もあるでしょう。 ただ、今現在ダメージを受けてる状態を分析する事は可能かと思いますので、今そのダメージがどうなっているのかを正確に判断します。 正確な判断が出来れば自ずと原因を突き止めることが出来ます。
原因を突き止めた上でダメージを修正し、原因を排除したり色々な対策を打ったりするわけですが、原因の多くは環境や外的要因にあるもので、その原因の排除自体は通常難しい事の方が多いかと思います。 ただ、敵を完全に知ることで、対策への工夫に繋げることが出来るのではないでしょうか。 

そして第2に「己を知る」事です。

敵を把握したら、次はその敵に対する武器を把握する必要があります。 カーケアで言えば、武器とは液剤等のケミカル類であったり道具となります。
武器なくして素手では敵には勝てません。 そこで、ダメージ修正が可能である武器を用意したり、ダメージに対抗できる様々な手段を考える必要があります。
また、ダメージが付くそのものである、「塗装面」の知識もあれば、対策方法の幅を広げることが出来たり、効果的かつ、より的確な対策に打って出ることが出来る様になります。

そして第3に「戦う」事です。

敵を把握しダメージの原因も追求出来、排除する方法も見つかり対策も出来そう、なのに何もしなければまず始まりません。
カーケアプロは上記のような方程式を持ち、それを生かして楽しくお仕事をさせていただいています。
単に液剤や道具でダメージを修正するだけよりも、ダメージの原因を知り修正方法を模索し、今後の対策までを考えながらカーケアをすることで、今よりもっとカーケアライフは楽しくなるのではないでしょうか。

合わせて読みたい

最近のカーコーティング事情 vol.01

最近のカーコーティング事情 vol.01

時代の流れとともに変化してきたコーティング/WAX~ポリマー~ガラスコーティングの時代へ…

さて、Waxの効果とはどのようなものでしょう? 皆様はなぜWAXを掛けるのでしょう? カーショップに並んでいる商品を見てみると、抜群の保護効果、水がよく弾く、水垢がこびり付かずサッと取れる、見違える光沢、などなど、ここには書ききれないほどの効果が書かれています。 また、車を初めて購入して、一番初めにカーショップ等に買いにいくのがこのWAXだと言われています。 Waxは、ガソリンスタンドさんなんかで掛けてもらうこともできますが、通常は、車のユーザーが、洗車後に自分で掛けるのが一般的なのではないでしょうか。 しかし、1BOX等の大きな車に洗車した後にWaxXを掛けるのは非常に大変です。 特に夏場の暑い日や、冬場の寒い日などは苦行に近いものがあるかもしれません。 そこで生まれた発想というか商品が、「コーティング加工」です。 「1度掛けると面倒なWaxはしばらく必要ありません」という素晴らしい加工なのです。 ○年間NoWax!というキャッチフレーズをもとに、主にコーティング施工店さんやディーラーさんで、液剤を販売しているのではなく、加工の受注を行っています。 が、しかし、本当に「○年間NoWax!」の効果は、の謳い文句のように発揮されているのでしょうか??

最近のカーコーティング事情 vol.03

最近のカーコーティング事情 vol.03

時代の流れとともに変化してきたコーティング/WAX~ポリマー~ガラスコーティングの時代へ…

見極め方 非常に多種多様のコーティング剤が世に出回っており、見極めるのも大変です。本当の意味で長期間持続するものの簡単な見極め方は、まず、「コーティング剤が硬化するか」にあります。塗装の表面で硬化するコーティング被膜ができるということは、一旦硬化してしまうと洗剤で流れ落ちたり、雨で流れ落ちたり、自然に蒸発したりしないという事になります。本当の被膜ができるコーティング剤は、液剤を固めるとそのままの形で硬化してしまい、目で見ることのできる結晶になります。 硬化するものの中でも まず、完全に固まってしまう被膜でコーティングする事がなにより先決で、その次には硬化したものの成分が重要になってきます。たとえ硬化したとしても、すぐに劣化してしまうようなコーティング被膜になってしまっていては、あまり持続期間も見込めません。明らかに石油系溶剤でできコーティングに比べると、雲泥の差が出ますが、時間が経つごとに変色したり、劣化するようではあまり長期間のコーティング効果は望めません。 劣化しない物質で そこで重要になってくるのが、劣化しない物質で塗装の表面をコーティングで固めてしまう、という事です。そのために、ガラスのような酸化や劣化の起こらない物質でかためてしまおう、という発想が生まれます。そもそもそれが、ガラスコーティングの最初の発想なのです。本物のガラスコーティングは液体ガラスを使用しており、それがそのまま硬化して塗装を守っています。