トップ > プロが教えるカーケア道場 > プロの洗車 > 水洗い洗車の方法! [洗車基本編]

水洗い洗車の方法! [洗車基本編]

基本中の基本でもある水洗い洗車とは? [水洗い洗車方法]

水洗い洗車とは、左の画像の様に水を流水しながら、柔らかいクロス等でボディ面に付着していている埃や泥を落としていく洗車方法です。 定期的で日常的な洗車は、時間も労力もかからない水洗いが簡単で良いです。
その洗車方法からも想像できますが、使用する用品もほとんど必要なく、専用のクロスと後はバケツと水さえあれば出来てしまう洗車方法です。
理想は写真のようにシャワーノズルで水を流しながらがベストなのですが、その場合は自宅の庭先などで洗車出来る方や、ホースが自由に使える環境にある方に限られてしまいます。 ただ、工夫をすればコイン洗車場でも水洗い洗車は可能です。

水洗い洗車に準備する洗車アイテム [水洗い洗車用品]

【シャワーノズル】
洗車には水流をシャワーノズルで直噴になったりシャワーに変えられたり水を止めたりと何かと便利でお奨めです。
コイン洗車場等で洗車をする場合は、シャワーノズルはないですが、高圧洗浄機等の専門の道具が揃っていると思います。
【バケツ】

カーシャンプーを希釈する、クロス等を洗う等々、洗車には切っても切れない必需品です。 カーショップ等でしっかりとした洗車用のバケツも販売されていますが、百均等のバケツでも十分事足ります。
コイン洗車場等では共同のバケツが置いてあったりします。

【洗車用クロス】
洗車後の拭き上げ時、水洗い時の必需品です。
通常のタオルでは少々硬いと言えますし、吸水性を考えても洗車にはあまり向いていません。
また、PVCのクロスは張り付きが強く、セルローススポンジクロスは耐久性がいまいちです。
そんな中で柔らかさと、吸水性を併せ持つ「マイクロファイバー(超極細繊維)クロス」が理想と言えます。
クロスが硬いと洗車キズの原因にもなりますので、極力柔らかいクロスを選ぶようにしましょう。
推奨アイテム:マルチクロス スーパーファイン】

 

水洗い洗車の基本的なやり方 [水洗い洗車方法] - ①

水かけ・汚れ落とし

まず第一に行う事はボディへの「水かけ」です。
いきなりクロス等で洗って行くのではなく、必ず洗車前には水をかけて表面に乗っているだけの埃や泥を水流で飛ばします。  乗っているだけの泥や埃を飛ばす事で、洗車キズ(スクラッチキズ)の軽減につながり、水をかける事によって若干固着したような汚れも柔らかくなり浮かす事が出来るので後の洗車が楽になります。 基本セオリーはルーフ(天井)部から始めて側面、下面と上から下へと作業します。
当然、水圧が強い方が泥や埃を飛ばしやすいので、シャワーノズルの場合は、直噴に近い水流で使用するのが良いでしょう。 コイン洗車場に置いてあるような高圧洗浄機の場合は、水圧がかなり強めなのであまり近づけずにある程度の距離から汚れを飛ばした方が良いでしょう。

水洗い洗車の基本的なやり方 [水洗い洗車方法] - ②

ボディ面を水洗い

ホースの水圧を利用してボディ表面の埃や泥をある程度飛ばし、こびり付いている汚れも柔らかくした後、クロスを使用して水洗いを開始します。
ポイントは、 あまり擦らずしっかりと水を流しながら汚れを落としていく事です。 洗車に使用しているクロスを、泥や砂が付いていないか時々チェックし、汚れていたら洗うか面を変えるかして常にフレッシュなクロスで水洗いします。
クロスで汚れを落とせたら、そのまま水をかけて汚れた水を洗い流します。 夏場等の気温の高い時期はこまめに水をかけて水分を乾かさないように作業して下さい。
洗う順番としては「高い所から低い所へ(上から下)」、が基本セオリーになります。 泥や砂の汚れが多く付きがちな、側面や下の方を先に洗車してしまうと、クロスが先に汚れてしまいますので、それらの汚れのあまり付いていない上面からが基本セオリーです。
流水しながら洗車が難しい環境の場合は、バケツに綺麗な水を汲み、クロスに十分の水を含ませた上、優しくボディ面を洗っていく事で流水とそんなに変わらない洗車作業が出来ます。 ただし、ボディを洗った汚れた水が付着したまま乾かしてしまわないように、適度な間隔でボディに綺麗な水をかけて汚れた水を流します。 この作業方法の場合、のんびり作業を行うと、砂埃等が乗りがちになったり、表面の水が乾いてしまったりしますので、極力短時間でスピーディーに作業する必要があります。

水洗い洗車の基本的なやり方 [水洗い洗車方法] - ③

足回り(ホイール周り) 水洗い

作業方法としてはボディ面と全く同じ作業です。
ただ、足回りの場合は、泥・砂・油汚れがボディと比べるとかなり汚れている場合が多いので、ボディを洗う前に足回りを洗車するとクロスがかなり汚れてしまいます。 その汚れたクロスそのままで洗車してしまうと、ボディにスクラッチを付ける原因になりますので注意が必要です。
したがって足回りを洗車する場合は、必ず洗う順番をボディを洗った後にするか、もしくは足回り専用のクロスを別途用意するかの対処が必要です。

水洗い洗車の基本的なやり方 [水洗い洗車方法] - ④

一通り水洗いが終わりましたら、洗車中に付着した微細な砂や埃を洗い流すという意味で、ボディに水をかけて洗い流します。
表面の砂や埃を一通り洗い流したら、ボディに付いている水分を拭きあげます。 使用するクロスは、専用のクロスを別途用意し使用していただくのがベストと言えますが、なければ洗車時に使用したクロスを良く洗って綺麗な状態にして拭き上げに使用して頂いても問題ありません。 その場合、クロスに付着した油汚れや砂にご注意いただき、足回りに使用したクロスは極力使わない方が良いでしょう。
濡れたボディの水分が乾かないよう手早く拭きあげます。
夏場・冬場問わず、炎天下での拭き上げ作業はイオンデポジットと呼ばれる通称ウォータースポットの原因になりますので厳禁です。 また、風の影響の極力受けない場所で作業する方が洗車キズの事を考えても無難です。

合わせて読みたい

プロが教える洗車の方法色々

プロが教える洗車の方法色々

車を洗車しないと走行出来なくなったり故障したりするのでしょうか? いいえ、そんなことはありませんし、どんなに汚れた車でもWAXが掛かっていなくても車検はちゃんと通ります。 ただ、様々な汚れをボディに付けっぱなしでそのまま放置すると汚れが汚れを呼び、塗装が変色したり剥がれてきたりします。 また、そうなってくると綺麗とは言い難い状態になり車に対する愛着も薄れ、さらに案外見落とされがちなのですが、それを修復するとなると再塗装や本格的な磨きが必要になったりと、痛い出費も免れません…。 極力そういう事態にならないよう日常的にメンテナンスを行うのが洗車と言え、お車のボディメンテナンスの基本中の基本と言えます。 洗車の効果は単に綺麗にする、だけではないのです。 ただ、一言に「洗車」と言っても洗車を行う人により洗車方法は実に様々です。 いつも同じように洗車をしているけど、「この洗車方法で正解なのだろうか?」とか、「もっと効率の良い方法はないのだろうか?」とかの疑問点を感じられる方も多いのではないでしょうか? ましてや自分で「コーティング」までを施工するとなると、「洗車してからコーティングするだけで良いのだろうか?」とか、「汚れを完全に取ってからでないと施工できないのだろうか?」とか、様々な疑問点や不明点に遭遇します。 こちらのコーナーでは、「プロが教える洗車の方法」を出来るだけ分かりやすく、各パートごとにご紹介して行きたいと思います。

車を洗おう! -洗車基本編-

車を洗おう! -洗車基本編-

まず、基本的な洗車とは?

ここで言う基本的な洗車とは、車が雨に降られて汚れたり、走行中に泥や埃で汚れてしまった、お出かけ前にちょっと綺麗に、WAXを塗る前に汚れを落とす、等のサッと簡単に洗う洗車の事を指しています。基本的な洗車では、大きく分けて2種類の洗車方法があり、まず、最も簡単な洗車と言える「水洗い洗車」、また、ちょっと丁寧に洗える「シャンプー洗車」の2つで、何れも手洗いによる洗車を基本にご説明しています。

シャンプー洗車の方法! [洗車基本編]

シャンプー洗車の方法! [洗車基本編]

シャンプー洗車とは読んで字のごとく全くそのまま、「シャンプーで洗う洗車の事」です。 ここで言うシャンプーとは車のボディを洗うボディーシャンプーの事を指します。左の画像の様に泡立てたシャンプーの泡をスポンジに十分取り、泡でボディを洗車します。洗車用の洗剤を使った洗車方法なので、水洗いでは落ちなかった油汚れや泥汚れをより浮かせやすくなり、汚れを簡単に落としやすくなります。コイン洗車場等では、高圧洗浄→シャンプ洗車→高圧洗浄→拭き上げ、といった具合の流れで、こちらの洗車方法を取り入れていらっしゃる方が多いかと思います。