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【ソリッド塗装(2コート)】の断面イメージと特徴

一見は単色のソリッド塗装ですが、トップコートにクリア塗装をしてあります。

ソリッド塗装(2コート)イメージ図

ソリッド塗装の中でも、トップコートにクリアー塗装がされている塗装を2コート(ツーコート)のソリッド塗装と言います。 一般的には、単色ソリッドも2コートソリッドもソリッドと呼びますので紛らわしいですが、パッと見た目は同じに見えます。
トップコートにクリア塗装を塗装されている塗装全般に言える事ですが、カラー塗装の層までに透明なクリアー層がありますので、単色の同じ色と比べるとキズやダメージが目立ちにくい感じがします。 キズを受けたり色々なボディダメージを受けるのはトップコートであるクリア層の表面で、実際に色の付いているカラー塗装の層はさらに下にあることになりますので、見え方に若干の差が出ます。 とは言え、塗装膜厚はせいぜい数十ミクロンなので、見え方が少し変わる程度ではないでしょうか。
最近の車の塗装のソリッドカラーは、2コートのソリッドが圧倒的に多いです。

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下塗りの上にカラー塗装のシンプルな構成の塗装です。商用のバン等もこの塗装の車が多いです。

ソリッド塗装とは、基本的にカラー塗料の中にメタリックのフレークやパールが含まれていない塗料を塗られた塗装の事を指します。 例えば白、赤、青、黄などの、単一の色目のボディーカラーがソリッドにあたります。 単一色目の色だけ塗装されたものを、一般的にソリッドと呼びますが、この単一色目の色だけ塗装された上にクリアーが塗装されている2コートのソリッド塗装も総称してソリッドカラーとは呼ばれる事が多いです。 最近のはどちらかと言えば単色であるソリッドよりも2コートのソリッドを塗装されている車の方が多くなってきています。 パッと見た目の違いはトップコートのクリアー塗装があるかないかだけなので、違いを瞬時に判断しかねる事が多いですが、表面をポリッシングリキッド等の研磨剤で磨けばその違いはすぐにわかります。 ソリッドカラー(単色)の場合は、機械で磨くときに使用するバフや、手で磨いた際に使用したクロスに必ずその色が付いてきます。 例えば、赤のソリッド(単色)ならばバフやクロスは真っ赤になります。 ただ、トップコートにクリア塗装をされている車でも、バフやクロスにクリアの透明な塗装が付着しているのですが、透明で見えないだけで実際にはバフやクロスに塗料が付いてきています。 塗装面に、スクラッチキズやその他塗装ダメージを受けた際に色の上に直接付くことになりますので、クリア塗装層のあるその他のカラーよりもそれらが目立ちやすいとは言えます。

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メタリックとは違い、ベースカラーの上にパールマイカを振りかけその上をクリアーで塗装されています。

メタリック塗装のメタリックが微粒なアルミフレーク(アルミの粉)の事に対し、パール塗装のパールとは雲母(マイカ)の事です。 雲母(マイカ)は半透明の膜が幾重にも重ねた構造になっており、光が当たると透過しつつ各層ごとに複雑な反射・屈折をして真珠のような独特の光沢感を生み出します。 上記のイラストは代表的な色であるパールホワイトの断面イメージ図です。(ベースカラーが赤色になっていますが白色に変換してお考えください) パールホワイトは、ベースカラー(単色)の上にクリアにパールを混ぜられたパールマイカ塗装をふりかけます。 そしてその上にさらにクリア塗装で蓋をする3コート(スリーコート)になっています。要は塗装が3層に重なっているわけです。 パールホワイトは、ベースカラーの色の違いは当然ながらパールの密度や重ねた回数で色の違いが見られるため、補修などの部分的再塗装をする際に色を合わせながら塗装できる熟練技術が必要となります。 極端に言えば塗り方一つで色が変わるという事でなのです。 また、メタリックのように色に混ぜられている塗料もあり、メタリック同様種類が多種多様です。 この場合は3コートではなく2コートの塗装となります。